あなたはスポーツ心臓という言葉を聞いたことがありますか?
今回は、心拍数と寿命の関係をご紹介します。寿命には、生活環境、食事、遺伝、ストレス等、いろいろな要因があるので、一概には言えませんが、心拍数と寿命には面白い関係があります。
心肺系運動をし続けると、ポンプ機能である心臓が効率よく血液を運ぶようになり、心拍数が少なくなります。
継続してジョギングをすると体力が向上したかどうかを確認する場合、
長い距離や時間を走れるようになったり、速く走れるようになったりすることも一つの指標ですが、
その他に基礎体力の変化がわかる指標として心拍数もあります。
運動をしていると、心臓の筋肉が鍛えられて、ポンプ機能が強化されます。
そのため、1回の心拍あたりの血液循環量が多くなるので、心拍数が少なくてすむわけです。
特に持久力スポーツであるジョギングは、効果があらわれやすいです。
安静時の
一般的な成人の場合、60~70回/1分(※あくまでも目安)
スポーツ心臓の方は、40~55回/1分くらいといわれています。
ある説によると人の心臓の寿命は、約20~23億回といわれています。
ということは、心拍数が少ないほうが長生きするということになります。
※ただし、生活環境など外部要因があるので一概には言えません。
ただし、スポーツ心臓の人は、日々トレーニングを重ねているので、
ポンプである心臓を酷使した結果なので、寿命にも影響する場合があります。
参考までに、
徐脈とは、不整脈の一種で、30~40回/1分の場合を言い、
頻脈とは、心拍数が増加している状態で、100以上/1分を言います。
ランニングをされている方の中には、正常時でも50前後の方がいて、健康診断で指摘されることがあります。あの高橋尚子選手は、現役時、寝起きの心拍数は、35回/1分だったそうです。
ちなみに、私の場合、寝起きですと45回前後で、安静時は、50~52回くらいです。健康診断のときには、不整脈と診断されたり、問診ではお医者さんに「んん~」なんて顔をされ、ランニングをしていることを話すと納得してくれます。
哺乳類の心臓の打つ回数(心拍数)と寿命には面白い関係があります。
研究によると、哺乳類の場合、寿命×心拍数が、おおよそ15億回になるということです。
ハツカネズミの場合
心拍数は、1分間に 600~ 700回
1時間に、 36,000~ 42,000回
1日で、 864,000~ 1,008,000回
1年で、 315,360,000~ 367,920,000回
3年で、 946,080,000~1,103,760,000回
5年で、 1,576,800,000~1,839,600,000回
ゾウの場合
心拍数は、1分間に 40~ 50回
1時間に、 2,400~ 3,000回
1日で、 57,600~ 2,000回
1年で、 21,024,000~ 26,280,000回
10年で、 210,240,000~ 262,800,000回
70年で、 1,471,680,000~ 1,839,600,000回
犬(大型犬)の場合
心拍数は、1分間に 100~ 160回
1時間に、 6,000~ 9,600回
1日で、 144,000~ 230,400回
1年で、 52,560,000~ 84,096,000回
5年で、 262,800,000~ 420,480,000回
10年で、 525,600,000~ 840,960,000回
15年で、 788,400,000~ 1,261,440,000回
20年で、 1,051,200,000~ 1,681,920,000回
それぞれ寿命とかわらない結果となります。
では、人間はどうか計算してみましょう。
心拍数は、1分間に 60~ 70回
1時間に、 3,600~ 4,200回
1日で、 86,400~ 100,800回
1年で、 31,536,000~ 36,792,000回
30年で、 946,080,000~ 1,103,760,000回
50年で、 1,576,800,000~ 1,839,600,000回
結果、人間の寿命は、50年程度となります。
16世紀の織田信長は、人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり
と言っていたそうです。
21世紀の人間の寿命は、約80年です。
これは、医学の発達や食料など生活環境がかわってきたことが原因ではないでしょうか。
そう考えると、50年からの30年は、生かされているのかもしれません。
1日1日を大事に生きましょう!!
トレRUN道!!