組織で孤立してしまうタイプの人によくある特徴は、「自分のことしか考えない」というものです。
とても勉強熱心で、頭もよく知識もあることはとても大切ですが、自分のレベルでしか、物事を考えない人は、グループで孤立してしまいがちです。

私も自分の常識は、人にとっても必ずしも常識ではないということを痛感させられた出来事がありました。

私が会社を設立してから３期目のころ、スポーツビジネスの経営者を育成する講習会を受講していたときのことです。受講者の方々は、ほとんどが会社員でとても勉強熱心の方ばかりで頭もよく経営の本をたくさん読んでいる方ばかりでした。

一方、私はあまり経営学の本など読まずに実践で学ぶタイプで、このような机上で学ぶことははじめてでした。そしてこの講義はグループディスカッションが多く、いろいろなテーマについて議論するわけですが、私の意見がどうしても受け入れられないのです。

なぜだかしばらくわかりませんでしたが、それは、私が自分のことばかり考えていたからだと気づきました。会社員の方々は、経営の実践をしたことがないのに私が言うことが受入れられるわけがないのです。

相手の立場で発言しなくてはいけないのです。たいへん勉強になりました。

他にもよい方法があります。それは人のために役立つことをするのです。例えば、ボランティア活動に参加してみたり、地域活動に参加したりしましょう。こうすることで、自分の存在価値を高めることができ、自己肯定感を高めることができます。

通常、勉強したり能力を高めたりするのは、自分のために行っています。確かにそれも大切なことですが、それだけではいけません。いかに周りの人のために役立つことができるかが重要です。

自分の知識や能力を自分のためだけではなく、周りの人のために行動することで、あなたは、認めてもらい、受入れられてもらえるようになります。その結果、あなたはやる気がでてくるのです。

心理学では、自分が周りの人たちに受け入れられているという認識を「受容感」と言います。この受容感が高い人は、行動力があり何事にも意欲的です。

勉強する⇒周りの人に役立つ行動をする⇒受容感が高まる⇒やる気が増す⇒勉強する

あなたができることで、周りの人に役立つことは何でしょうか？

と言われてもすぐにでてくるものでもありません。みつからない場合は、身近な人に聞いてみるのもよいでしょう。必ずみつかるはずです。些細なことでもかまいません。

また、いろいろチャレンジしてみることも大切です。自分ができること、興味があることにアンテナをはりましょう。

私は今、自分の好きなことで仕事をしていますが、最初からすべてうまくいったわけではありません。
ただ常に思っているのは、とにかく自分を信じることでした。

「スポーツを仕事にする！！」

今でも強く思っています。スポーツが生業として生活できるようになったきっかけは・・・

くわしくは、
スポーツで仕事をするようになった３つのターニングポイントをご覧ください。

仕事の中で自分がやりたいこと、すなわち自己実現ができたら幸せだと思いませんか？もちろん、好きな仕事をしていても難しい局面が多々ありますし、いいことばかりではありません。それでも今とても充実しています。

私は好きなことを仕事にすることは、「楽しいけど楽ではない」と表現しています。あなたもぜひ、もう一度自己実現にむけて考えてみてはいかがですか？