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リオネル・メッシや、クリスティアーノ・ロナウドをはじめとした現代のスターサッカー選手は、豊富な足元のテクニックなどを武器に、観客を魅了しています。
彼らの技術力の根幹には、必ずと言っていいほど、「クーバーコーチング」と呼ばれる指導法が存在しています。
今回は、サッカーを上達したいのであれば、ぜひ知っておきたい「クーバーコーチング」についてご紹介します。
現代では豊富な個人技を持った選手が数多く存在しますが、サッカーは1970年代までは、ロングボールを繋いだ試合が多く、選手たちはどこか守備的で大味でした。。もちろん、これを退屈と感じる観客も多かったのが事実です。
そんな状況を問題視し、現代サッカーの礎となる指導法を編み出したのが、オランダ人指導者のウィール・クーバーです。
当時、大味なサッカーが主流の中でヨハン・クライフやペレといった神童たちの技術は輝いていました。
人々はその美しいプレー見たさにスタジアムに足を運び、魅了されたものです。
クーバーはこうした選手を数多く育てるべく、ボールのキープ率を高めたり1対1の競り合いに打ち勝つことができたりするような指導を追求しました。
その後、クーバーの考えに影響を受けたアルフレッド・ガルスティアンとチャーリー・クックの2人が1980年代にクーバーコーチングを創造し、その指導法は様々なアップデートが加えられた後に現代に受け継がれています。
クーバーコーチングは独自のピラミッド構造によって構成されています。
「ボールマスタリー」「パス&レシーブ」「1対1」「スピード」「フィニッシュ」「グループプレイ」から構成されるクーバーコーチングは、基本的なボールコントロールからチームプレーの技術、思考/身体スピードの向上、競り合いでの強さ、チームでの連携などが段階的に会得できるようプログラムされています。
こうしたピラミッド構造の指導を行うことにより、創造力豊かで高い技術を持った選手が育つのです。
ヨハン・クライフやペレの技術を会得するために創造されたと言ってもいいクーバーコーチングは、こんなプレーができたらサッカーが楽しくなるという思いを内包した指導法です。
そうした歴史的背景から、プロの技術を細分化して教育する指導法も導入されています。テレビや雑誌などで見るプロの技術も、ひと思いにすべて会得することは難しいですが、細分化して習得するとなると、その難易度はガクンと落ちます。
メッシのフェイントの一部または全部を段階的にマスターすることで、達成感や自己肯定感が増幅され、楽しみながらサッカーを上達することができます。それがクーバーコーチングです。
日本におけるクーバーコーチングは、同指導法を確立した指導者の1人であるガルスティアンが1993年に来日した頃に本格化します。
その後、ガルスティアンは毎年長期間にわたって日本に滞在するなどし、日本における後進の指導にあたる。ガルスティアンの指導を受けた日本人コーチを中心に、現在では「クーバー・コーチング・ジャパン」が主となって、選手の育成に努めています。
バルセロナのサッカーに代表されるように、現代のサッカーは「ポゼッションフットボール」が主流です。これは容易に成立するものではなく、選手の個人技や競り合いの強さなど複合的な要素が必要となります。
現代サッカーのメインストリームとも言える、こうした戦術を可能にするのがクーバーコーチングであり、この指導法によって、選手たちは技術力や体の強さだけでなく、チームプレーをより強固なものとするコミュニケーション能力の高さや自分自身で現状を素早く理解する判断力などを会得することができます。
サッカー指導に悩んでいる場合は、ぜひクーバーコーチングを検討してみてください。