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本番で力を出すには、確固たる実力と同時に、高い集中力が必要です。
イチロー選手をはじめとした超一流アスリートも同じ人間で、重要な局面においては必ず緊張したりナーバスになったりするものですが、そうした際に備えたメンタルトレーニングなどをしっかりと行ってきた彼らは、動じることなく本来の力を出します。
では、彼らは集中力を高めるために、一体どのようなトレーニングを行っているのでしょうか?今回はその一端をご紹介します。
まず、本番で緊張をほぐしたり、本来の落ち着きを取り戻したりするためには呼吸を整えることが特に有効です。簡単なことのように思えますが、これを練習とは異なる本番の中でしっかりと再現することは、意外と難しいものです。
トレーニングの1つとして呼吸法を指導する場合、吸うときは短く、吐くときは長くして呼吸をするよう教えます。
これにより、アドレナリンの過度な分泌を抑えることができ、興奮状態の心を落ち着かせ、集中力を高めることができます。
人間の脳は、ネガティブな事を考えた瞬間に、その行為がうまくいかないように仕向けてしまう傾向があります。
そうならないよう、自分自身に「自分ならできる」というポジティブなメッセージ(自己暗示)を送ることにより、脳をポジティブな方向へと導き、集中力を高めることができます。こうした事を日頃の練習やトレーニングの中でしっかりと取り入れることが重要です。
自分が理想としているプレー・選手像と、自分自信の実力は乖離していることが多々あります。自身の現在の実力を第三者目線で認識して、理想との乖離を把握することにより、最高のプレーができるようになります。
イチロー選手はこの点に長けており、自身にできる事を試合の中で淡々と実践する(無理をしない)ことによって成功を収めている選手の1人です。
イチロー選手の技術が世界最高峰レベルであることは周知の事実ですが、他方で集中力を高める術に関しても、超一流であることに疑いはありません。
スポーツ選手が、ポイント間や打席前などに、一定の動作を取り入れているシーンを見たことはありますでしょうか。これも、試合の中で集中力を高めるための1つの方法です。
これは「パフォーマンス・ルーティーン」と呼ばれ、イチロー選手も打席に入る前後で一定の動きを繰り返していることが見て取れます。バドミントンであればガットのたわみを戻す、ゴルフであれば打つ前に”必ず”3度素振りをするなど、自身で決めたルールを守るよう心がけることで、試合の中で落ち着き・集中力を保ちやすくなります。
「パフォーマンス・ルーティーン」に関しても、呼吸法などと同様に毎ポイント・毎打席でしっかりと忘れることのないよう、トレーニングを行うことが必要です。
集中力を高める方法で、パフォーマンス・ルーティーンと似た考え方に、「フォーカルポイント」が存在します。
これは試合中にある一点を見つめるという方法で、その1点を見つめれば自分に集中力が戻るといういわば「おまじない」のような考え方です。
その1点に関してはできれば空を含めた上方が望ましいです。集中力を高め、ポジティブなマインドを取り戻す上では、下を向くことが好ましくないからです。
スタンドにいる味方の存在を確認する、雲を数えるなど、そのルールは何でも良いので、自身の「フォーカルポイント」となる対象をしっかりと決めておくよう指導するとよいでしょう。
集中力は持って生まれたもので、トレーニングなど出来るわけがないと思われがちですが、決してそうではありません。
選手が本番でしっかりと練習通りの実力を発揮できるよう、今回紹介したような方法を、指導に含めてみてはいかがでしょうか。